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災害時でも利用可能な通信インフラ 衛星インターネット

こんにちは。TD衛星通信システムの高橋です。

何をするにもインターネットが必要な現代では、『非常時の備え』『企業BCP』など要素の1つとしてインターネットを利用するためのバックアップ回線も非常に重視される要素になっています。
今回は衛星回線を利用した災害等の非常時の回線利用についてご紹介いたします!

災害が起きた際のリスク

回線の破断

災害が起きた際には、インターネット回線の破断による不通が起きる可能性が。
例として、

  • 地中を通している光ファイバーケーブルが地震によって断線する
  • 倒木によって架線に接触、断線してしまった

など、
様々な要因で回線が物理的に寸断されてしまい、緊急時にもかかわらずインターネット回線が利用できなくなってしまうというリスクがあります。

回線破断の図:地震で破断!倒木で破断!

衛星ブロードバンド(衛星インターネット回線)では、インターネット利用場所と人工衛星間を無線で通信するため長距離のケーブルがありません。
そのため、災害時等の非常時でも破断のリスクを減らすことができます。

回線の輻輳

また、災害等の緊急時には破断だけではなく輻輳のリスクもあります。
輻輳(ふくそう)』とは、一度に多くの接続が行われようとすることで通信が繋がりにくくなってしまうことを指します。
災害時には被災地へ連絡を取るために多くの通信が行われるため、インターネット回線や電話回線が非常に繋がりにくくなってしまいます。
また、実際に輻輳が起きる前に回線提供者側から制御することで、通信量を抑えることも(重要通信の確保のため)

回線輻輳の図:通信が集中し輻輳がおきてしまう!

光回線やモバイル回線、電話回線にかかわらず発生する輻輳ですが、衛星インターネット回線は地上回線とは接続せずにインターネットを利用することができるため、輻輳に巻き込まれることなく被災地からのインターネット接続が可能になります。
衛星インターネット回線経由でSNSや連絡用ツールを用いれば、安否確認や重要事項の伝達も可能に。また、衛星IP電話を使えば固定電話と同じ感覚で電話を利用することもできます。

企業BCPの観点から

BCP対策としてのインターネット回線バックアップ

現在注目されている企業BCPでは、企業が自然災害を含む緊急事態においても、事業の継続や早期の復旧を行うための方法や手段、事前の準備などを計画しておく必要があります。

実際に東日本大震災の後には、震災を原因とする倒産が約2,000件も相次いだというデータも
ただ災害による物理的な損害だけではなく、非常時にそれを原因としたさまざまな障害に対して事前に対策を施すのがBCP対策です。
具体的な対策として例えば防災用品の充実や重要書類の確保などが行われる中、昨今注目されているのが通信手段の確保です。

非常時の通信手段としての確保は勿論、クラウド化が進む中でサービス提供に必要なシステムをダウンさせないためにはインターネット接続が必要であったり、人命にかかわる遠隔制御を行うために接続を継続しなければならない箇所など、単なる通信手段以外でのインターネット回線の確保がBCP対策として必要な場面は年々増加しています。
バックアップの電源やデータをクラウドに常にバックアップする仕組みを用意していても、破断や輻輳によってインターネット回線が寸断されてしまう場合があります。この例では、回線のバックアップがない場合、システムやデータバックアップが使用不能になりBCP対策が不十分となってしまいます。
通常時には光回線、バックアップ回線として非常時に強い衛星インターネット回線を用意しておくことで、災害時に回線を切り替え運用継続、事業再開や重要データの保持が可能になります。

避難所や災害拠点病院、庁舎などのバックアップ回線として

災害時に必要なインターネット

災害等の緊急時に重要な拠点となる避難所や災害拠点病院、庁舎等のバックアップ回線としても衛星インターネット回線は利用されています。

災害時には自治体の庁舎と各避難所となる場所、災害拠点病院等の拠点同士での密な連絡・情報共有が重要になります。
物資の供給や安否確認、被災者の収容キャパシティなどの情報のやり取りを庁舎等で取りまとめるためには、インターネット回線や少なくとも電話回線が必要になりますが、前述の理由で回線が使用不能になった場合を想定しなければなりません。

衛星インターネット回線を利用することで、EMIS(広域災害緊急医療システム)を災害時でも確実に利用でき、各拠点に衛星IP電話を設置することで災害対策本部との連絡手段を電話という使い慣れた手段で用意することも可能です。
また、衛星モデムにWi-Fiアクセスポイントを接続することでWi-Fiの提供を行うこともできます。
また、各拠点同士の通信手段をより強固にするため万が一の衛星地上局破断の際でも通信することができる衛星拠点間通信も利用されています。

まとめ

インターネットが普及した現代では、非常時にもインターネット回線を前提としたシステムや情報のやり取りを行う必要があります。
その中でインターネット回線の破断や輻輳などがあった場合には、システム不通や情報のやり取りを行えないことを中心に非常時の対応がままならなくなってしまうという事態も考えられます。

万が一の事態へ備えをより強固にするために、インターネットが普及した今だからこそ、非常時用のバックアップ回線のご利用をおすすめいたします。


参考資料

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