突然ですが質問です。やきとりはタレ派?塩派?
こんにちは。やきとりで一番好きなのは『ねぎま』、TDSCの高橋です。
やきとりっておいしいですよね。
なんか突然食べたくなる瞬間が襲ってくるというか、そういう食べ物のジャンルな気がします。
(同ジャンル:たこやき)
衛星通信会社のエッセイなのにやきとりの話ってどういうこと?🤨🤔と思った方はぜひ下までお読みください。
コンビニやスーパーで買ったやきとりが家に帰ってきてみてみたら冷えていた。
そんな時に大活躍する家電と言えば、電子レンジですよね。
電子レンジはマグネトロンという電子管から導波管を通してマイクロ波を浴びせることで物体に含まれる水分子を超高速で振動させその摩擦熱で物体を温めています。
水分子は+極に帯電している水素原子と-極に帯電している酸素原子によって構成されているため、マイクロ波によってその向きが超高速で入れ替わり~
…難しい!😖
…簡単に言うと、電子レンジから発せられた電波の一種、『マイクロ波』が電子レンジの中の物体の水分を温めることで、物体全体を温めることができます。
この『マイクロ波』、実はいろんなところで使われている働きもの。
例えば地上デジタル放送。日本では470~710MHzという周波数が割り振られています。
他にも衛星通信で使われるKuバンドという周波数帯では12-18GHzのマイクロ波が、現在では多く使われているWi-Fi(無線LAN)には2.4GHzや5GHzといった周波数のマイクロ波が使われています。
電子レンジとWi-Fiの電波が干渉する~という話がありますが、この二つは周波数帯が同じなため、干渉してしまうのです。
(正確には、電子レンジとWi-Fi2.4GHz。5GHzを使えば、電子レンジとの干渉を避けることができます。)
電子レンジの見た目からは電波が使われているように見えませんが、実はレーダーが基になっていたとか。
Wi-Fiや地デジと同種類だと思うと、電波って色んなことに応用できるんだな…とか思いますね。
自然に優しい発電方法として取り上げられる太陽光発電。
太陽光とソーラーパネルさえあれば発電できるため、人工衛星の動力源としても利用されています。
しかし地上における太陽光発電には問題があり、
という条件がついてしまいます。
そこで生まれたアイデアが、『宇宙太陽光発電』。
約36,000kmに位置する静止軌道衛星で発電、その電力を地上に送り届けることで効率的に電力を賄うことができる…!という計画です。
宇宙で太陽光発電をすることで昼夜問わず発電することができるうえ、宇宙という広い場所であれば数km単位の大きなソーラーパネルで発電することも可能になります。
問題は「その発電した電力をどうやって地球に送り届けるか」ですが、ここで登場するのが電子レンジでも大活躍、『マイクロ波』です。
人工衛星で発電した電力を電子レンジと同じ要領でマイクロ波に変換したのち、送電アンテナで地上に向けて発射。海上に設置された特殊なアンテナでマイクロ波を受信し、それを直流電気に再変換することで我々の使う電力として利用することができる、という仕組みになっています。
こんなことにはなりません!!
…海上のアンテナに向けてマイクロ波が発射されるということは、電子レンジのように間に遮ったものが「チン!」されてしまうのでは?という疑問が浮かびます。
海を飛ぶ鳥が上空を通り過ぎるとやきとりになって出てくる、というのでは、安全性に問題がありすぎます。
実は、この特殊なアンテナは海上2.5kmほどの広さがあり、マイクロ波の密度が低いため通り過ぎた程度では何事もないとのこと。鳥の安全も守られてひと安心(?)ですね。
iPhoneでも使える無線充電にもこのマイクロ波による給電が使われており、宇宙太陽光発電も含めてこれからにとても期待のかかる技術かもしれません。
そんな話を書いていたらお腹が減ってしまったので、電子レンジで温めたコンビニのやきとりを食べる髙橋でした。
ウマい。🤩😁
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